2016/03/10

キャリア

特定派遣って何?特定派遣の雇用形態と基本知識

最近では正社員の他に契約社員、派遣社員など様々な雇用形態があります。
派遣の中でも「特定派遣」という常用雇用型の派遣があるのは知っていますか?

最近では中途採用でも特に技術系社員の特定派遣の求人が増えています。特定派遣の雇用形態の詳細について紹介していきましょう。




特定派遣は常用雇用である

登録型派遣との大きな違いは雇用が常用型であるということです。
登録型の派遣は派遣先の業務に就いている期間のみ派遣元会社の派遣社員となりますが、特定派遣の場合は派遣先の契約期間が終了しても、派遣元の会社に雇用され続けます。

大抵は間をおかずに次の派遣先の会社で就業することになりますが、本社で研修等の待機期間を過ごすこともあります。
派遣先の契約が終了しても、雇用され続けるということが大きなメリットであり、特定派遣ならではのメリットでもあります。




特定派遣の待遇は?

特定派遣の場合は派遣とは言え常用雇用型なのでボーナスがある場合もあり、一般的には登録型の派遣よりは収入が多いことがほとんどです。
登録型の派遣は時給制の給与が多いですが、特定派遣の場合は一般の会社のように月給制のところが多く、住宅手当や家族手当、交通費の支給があるところもあります。

中には年俸制のところもありますが、登録型派遣の年収よりは高いことが多いです。有給や健康診断などもあり、保養所などの福利厚生を備えている会社もあります。

しかし、一般の会社の正社員よりは年収が低い傾向にもあり、昇給、昇格があまりないことも多く、若手とあまり変わらない給与のまま退職までの時期の過ごす人もいます。
スキルを身に付けるために若手の時代を過ごすには十分かもしれませんが、一生を過ごすには待遇面では一般の会社の正社員よりは劣る部分があります。




特定派遣の勤務先はどのように決められる!?

特定派遣の場合には会社から命じられた派遣先の企業に常駐することがほとんどです。
職場には同じ派遣元の会社の人が同僚として勤務することもあります。

実際に派遣先では他の派遣会社の派遣社員もいる場合も多く、自分だけが派遣という状況は最近では少ないです。
登録型ではないので派遣先の企業はある程度自分の事情を考慮してもらう場合も可能で、断ったり自分の希望に沿った勤務先に派遣してもらえたりすることもありますが、どれだけ自分の希望が通るかは会社の状況次第でもあります。

当然、引っ越しを伴うような転勤なども大いにあり得ます。




特定派遣の特色を活かすためには!?

特定派遣の場合は、派遣社員を受け入れる余裕がある大手企業に派遣されることが多いです。
それだけに大手企業や最先端の技術を持つ会社で働くことができますので、スキルアップやキャリアアップに繋げることも可能です。

派遣であっても特定派遣であればスキルを身に付けて経験を積んで、待遇の良い会社に移るというのも可能です。
しかし、ここまで非正規雇用が増えた現代では企業側の正社員雇用を渋り、派遣社員で足りない人材を賄っているところも多いです。

転職しようにも正社員雇用の求人数も多くはなく、逆に特定派遣の中途採用の求人がたくさん出ています。特定派遣での勤務後に転職するとすれば、他でも通用するようなキャリアを身に付けて、所属先を待遇の良い特定派遣の派遣会社に移して年収を上げるか、正社員の狭き門に挑戦するかといったことになります。

特定派遣で働く際には、他の会社でも通用するようなスキルを身に付けることを意識して今後自分がどうして行くのか、先を見据えて働くようにしましょう。



これからの進路や転職活動について考えている人に人気の記事はこちらです。
『年収診断で今の適性年収が確認できるキャリア診断「MIIDAS」』

関連記事