20代で転職する人の割合は、全体の40%にものぼります。
この記事を読んでいる人の中にも、20代で転職を検討している人もいるかもしれません。
そんな20代の転職事情ですが、実際に行動に移すのに気ががりになるのは「転職回数」ですよね。
実際20代の転職は最初こそ新卒入社と変わらない成功率ですが、3回目となると半分以下の成功率に落ちてしまいます。
そんな訳で今回は何故20代で3回目の転職が厳しいのか理由を解説していきましょう。
20代の転職で2回目以降は成功率が下がる
転職サイトDODAの調査によると、20代の転職で2回目以降は成功率が下がります。
一回目は95%とほぼ転職未経験と変わらない成功率ですが、二回目は46.6%、三回目は14.1%と成功率がガクっと落ちています。
どうしてこのような現象が起こるのかというと、そこには採用担当者の思惑が隠されているのです。
20代で3回目の転職が難しい理由
採用担当者の思惑が隠されていると言いましたが、特別な事ではありません。
そもそも採用とはボランティアではなく企業に対し「利益をもたらす」存在を自分達の中に迎え入れる事なので、なるべく安全で有益な人材を確保したいからです。
以下に採用担当者が気にする3つのポイントをまとめたのでチェックしてみましょう。
「すぐに離職するかも」と思われる
せっかく採用してもすぐに離職されては今まで採用にかけたコストを捨てる事になります。
転職回数が多い人材ほど「また転職されるのではないか?踏み台では無いのか?」という疑問を採用担当者は自然と持ってしまうでしょう。
その疑問を晴らすためにも、今までの転職に正当性のある明確な理由をもって、採用担当者に伝わるように説明しなければなりません。
スキルや能力が身についていない
転職回数が増えるほど一つの企業に在籍している時間が減っているので、本来得られるはずだった経験を積んでいません。
もし自分の市場価値が足りず、転職するにはまだ早いと判断したのであれば職業訓練に通うのが良いでしょう。
無料、もしくはお金を受け取りながらスキルを身に着ける事ができ、資格を取る事が可能です。
一般的には3カ月から一年間の時間をかけて訓練に通う物が多く、時間的余裕がある人におすすめな選択肢です。
忍耐力が不足していると判断される
転職回数も多く、一つの企業への在籍期間が短い人は忍耐力が不足していると判断される場合が多いです。
仕事をすぐに辞めるかも?と思われるだけではなく、仕事に対しての姿勢も「最後まで仕事をやりきらない」と疑われてしまう可能性もあるでしょう。
20代で3回目の転職でも成功する方法
転職期間として有効な時期である20代ですが、3回目の転職となると採用される確率が下がるのは事実です。
ですが企業側の声としてある一定のポイントさえ押さえていれば転職回数を気にしないと言う声も上がっています。
以下に3つのポイントをまとめましたので、これを踏まえて転職活動に挑めば良い結果が得られるでしょう。
なぜ転職したのか明確に伝える
先ほど少し触れましたが、転職回数が多くても今までの転職に正当性ある理由があれば、それを明確に伝える事によってマイナス評価を受けません。
その際にマイナスな理由ではなくプラスの表現に言い換えて採用担当者に伝える事が出来るとベストです。
例えば「仕事がつまらない」と言う理由で転職した場合、「より責任ある仕事に挑戦したい」と言い換える事によって好印象に捉えられます。
キャリアの一貫性を説明する
転職回数が多くても今まで積み上げてきたキャリアに一貫性がある事を説明すれば、納得してもらえる場合もあります。
採用担当者としては理由も分からないまま、すぐに転職をされるのが一番困ります。
今までのキャリアに一貫性があればその危険性も無いと判断されるので、転職回数でマイナス評価を受ける事がなくなるでしょう。
能力やスキルが身についている事を話す
先ほど少し触れましたが転職回数が多くなり、一つの企業に在籍した期間が短くなる事によって、本来経験できるはずだった能力やスキルを積み上げてないと判断されがちです。
もし自分に能力がスキルが足りていないのであれば、職業訓練に通うなど経験を積み、自分に十分な経験があるのならそれをしっかりとアピールする事が大切でしょう。
まとめ:20代で3回目の転職は難しいが希望はある
これまで採用担当者が注目する3つのポイントと、その対策法を挙げて来ましたが、これはマイナス評価を受けない為のポイントに過ぎず、採用に繋げるにはそこからプラスになる要素を自分から提示しなければなりません。
その為にはまず転職エージェントへの登録が便利でしょう。
自己分析やプロへの相談を無料で行う事ができる他、面接までのスケジュールの調整も行ってくれるので転職を成功させたいならば登録をおすすめします。
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