「読書をしても中々頭に入ってこない」
「1年後には内容のほとんどを忘れてしまっている」
このような経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか?
せっかく読んだ本なのだから、自分の血となり、肉となることが何よりも望ましいですね。
本というものは、自分自身の生き方を変えてくれるだけでなく、自分自身を大いに成長させてくれるツールです。
10代、20代の方は特に、読書の仕方一つでその後の人生を豊かにするかどうかが決まってくる、と言っても過言ではありません。
そのため、意味のある読書術を身につける必要があります。
今回は、そんな“知っておきたい読書術”をいくつかご紹介いたします。
インデックス・リーディング
インデックス・リーディングは、何か必要な知識を得る時に効果的な読書法です。
また店頭で自分に必要な本を探す時にも役に立ちます。
少ない時間で、本の概要を知ることができるということが1番のメリットです。
手順としては、タイトル、帯、前書き、後書きを読む。
具体的にはまず、目次をざっと目を通し、目次の中から自分に必要なところだけを読みます。
そして、実際に読んでみて、自分に必要ないと思ったところはすぐに飛ばしましょう。
多読
ビジネスシーンにおいても、英語学習においても多読というものは非常に推奨されている読書法です。
多読で意識することはズバリ2つあります。
①多くの文(本)に触れること
②読むことによって何かしらの情報を得ること
さらに得たい情報が明確であればあるほど、より効果的です。
また、どれだけの本を読めば多読と言えるのかと言うと、一概には言えないのですが、多読の研究でよく用いられている目安が、1週間に1、2冊なのでそのくらいを目標にして読んでいただければと思います。
即、実践する
小説は除かれるのですが、実用書や参考書では、本で読んだ知識を即、実行するというのが大切です。
なぜなら、読んで自分の知識になっただけでは、宝の持ち腐れだからです。
知識は使って初めて意味のあるものになります。
得た知識を即、実行する癖をつければ、自分にとって必要な知識や技能だけが残り、効率的に読書をすることができます。
また、実行すれば何が自分に足りないかということがわかってくるはずです。
学生時代で例えるなら、読書をすることはテスト勉強で、実践がテストです。
何が足りないかを知ることは、テストの復習ということになります。
メモをとる
好きなフレーズ、心に響いた文章、ためになった文章などは、“その場で”メモを取りましょう。
メモの取り方は自分の好きでかまいません。
Wordに打つでも良し、メモ帳に手書きで書くも良し、本に直に思ったことを書くでも良し。
とにかく、“その場で”、“自分なりの”、メモを取りましょう。
これは、読み終わった後では、自分がいいと思ったところを忘れてしまったり、探すのが面倒になってしまったりするからです。
メモをとるのが大変だと感じる人は、付箋などで目印をつけておくだけでもだいぶ変わります。
書評をつける
「メモをとる」に似たものですが、読了後に書評をつけるというものも非常に重要です。
それは、書評や感想文を書くという行為が、本の内容を思い返すのに役立つからです。
書評・感想文といってもそれほど大それたものを書く必要はありません。
TwitterやFacebookなどのSNSに、自分の思ったことをちょっと書くだけでもだいぶ変わってきます。
全部は読まない
読書をする私たちにはある権利が認められています。それは、「読まない権利」です。
読書をするのが億劫な人のほとんどは、本の最初から最後までを全て読もうとする傾向があります。
小説をじっくり読むというのは、むしろ正しい読書法なのですが、実用書ではむしろ「読まない」という選択をする方が効率的で効果的です。
「必要なところだけ読む」と考えれば、読書をするハードルも随分と下がるのではないでしょうか?
これからの進路や転職活動について考えている人に人気の記事はこちらです。
『年収診断で今の適性年収が確認できるキャリア診断「MIIDAS」』