「入社1年目」というのは、社会人人生においてとても重要な時期です。
その人の会社や上司に与える第一印象は、最初に一緒に仕事をしたその機会で決まることが多いからです。
最初の段階で、上司に良い印象を与えることができれば、少しずつレベルが高い仕事などを任せてもらえるチャンスは高くなり成長できるでしょう。
今回は、そんな自分をどんどん成長させたい社会人1年目の方に向けて読んでおくべきビジネス書籍をまとめました。
いち早く上司や先輩に追いつくヒントが多くまとまった書籍ばかりです。
①『入社1年目の教科書』 岩瀬大輔/ダイヤモンド社
【内容】
ベテランから社会人1年目の若手社員まで、すべてのビジネスパーソンが参考にするべき仕事法が書かれています。
今日から仕事への取り組み方や考え方がすぐに変わり、一生役に立つ「指針」となる一冊です。
東大×MBAで30代でライフネット生命保険の副社長になり、ダボス会議の「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」に選出された岩瀬大輔氏が初めて語る、仕事における原理原則とその具体的方法が詰まっています。
【おすすめポイント】
学校や大学までは良しとされる行動でも、会社や社会ではマイナスに働いてしまう良い例も書かれており、自分では良かれと思ってやっているのに、周りにとってはマイナスの評価になっていることに気づかされます。
社会では、そのようなことはなかなか人から教わるきっかけはないので、ぜひこの本を活用してみてください。
②『自分のアタマで考えよう』ちきりん/ダイヤモンド社
【内容】
月間100万PVを誇る人気ブログ「Chikirinの日記」のちきりん氏が、データを読み解き論理的思考を基に、自分の考えを組み立てる方法を紹介しています。
「知っていることと考えることは全く別もの」といった知識と思考の関係と、「最初に決めるプロセスを決める」「縦と横で比較する」「判断基準はシンプルは一番!」など9つの考える技術が書かれています。
【おすすめポイント】
ちきりん氏が日常的に使っている「思考のワザ」ともいえる考え方の手法を、使用例を交えながら紹介し、「とりあえずこれだけ知っていれば、このレベルのところまで考えることができるよね」と思えるよう、自分が学んできた方法論がまとまっています。
「考えるって、つまりどういうこと?」と思われている方、「何をどう考えればいいのか分からない」と感じている方にお役におすすめできます。
③『「思考軸」をつくれ』出口治明/英治出版
【内容】
「60歳での企業は、1時間で決めました。」という帯にあるエピソードで幕を開け、直感とは何か、その精度を上げるためにはどうすればよいのか、具体的にはどういうふうに?といった問題に出口治明氏の考えが前半は展開されます。
後半はリーダーシップ、ビジネスで真っ向勝負をする大切さを中心に書かれています。
【おすすめポイント】
「自分の「思考軸」を磨き続けることで、人と社会に求められる存在になり、一生挑戦し続け、そして好きなだけ働くことができる。」
著者の出口治明氏はそれを体現しているビジネスマンです。
「思考力」「判断力」「実行力」をつけ、仕事力を高めたい、そう考えるすべての方に読んで頂きたい1冊です。
④『仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法』内田和成/東洋経済新報社
【内容】
「仮説思考」とは、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、先に自分なりの「仮の答え」を持つという考え方のことです。
本書では、結論から先に考えることで、問題の全体像を素早くつかみ、正しい解決策を効率よく導き出せる仮説思考の方法を説いています。
「どうすれば早く良い仮説を立てられるか」、「仮説が正しいかどうかを、どう検証すればいいのか」などを、「化粧品の売上打開策」といったビジネスの現場でよく出会うような事例を基に解説しています。
【おすすめポイント】
問題解決力は、例え新人社員でも求められる能力であり、ビジネスでは必要不可欠なスキルです。
その問題解決力の身につけ方をこの本では紹介され、論点の整理と同じように、まずは考え方を理解することが問題解決も最短コースであることを教えてくれます。
とにかく早く仮説を立てるなど「スピード」を重視することだとして、決断を早くするよう心掛けることで先見性が養われ、その分重要な問題の検証に時間をあてられ、その結果、仕事の質が高まるとされています。
⑤『20代で人生の年収は9割決まる』 土井英司/大和書房
【内容】
年齢ごとの「やるべきこと」をクリアすれば、将来の不安は消えていく。
本書は「23歳まで」「入社~25歳」「26~28歳」「29~30歳」「31~35歳」と区切り、その年齢で何を考え、どうすべきかを具体的に書かれています。
絶対の正解がなく、ルールもどんどん変わるビジネスの世界。
そのビジネスの世界で「ほしい結果」を手に入れ続けるための方法を、語り尽くします。
【おすすめポイント】
22歳で就職し、65歳の定年退職まで43年。
その43年間を決めるのは、実は30歳までの8年間であり、そこで基礎を固められるかどうか、が鍵となります。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」ということが本書のメッセージであり、入社1年目などの時期は素直な心とよく動く体なので、ビジネスパーソンとしての基礎を身に付けることが大切だと主張しています。
仕事について深く考えたい人、将来は多くのお金を稼ぎ成功したい方におすすめできる本です。
さいごに
いかがでしたか?
どの本も新入社員向けや若手社員に向けて書かれた本です。
入社1年目に方にとっては、得るものやビジネスのヒントになる材料が大いに詰まっています。
ぜひこれらの書籍を読んで、今後のビジネスの土台を磨いてください。
(Photo by:Project 365 / Day 258 by Chrizta T., on Flickr)
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