2015/11/25

キャリア

日本人の平均年収っていくら?平均年収から考えるキャリア設計の考え方

日本人の平均年収とはいくらでしょう?
その中で、自分はどのくらいの位置にいるのでしょうか?この疑問、誰もが一度は思うことではないでしょうか。

平成25年に実施された「民間給与実態調査」によれば、平均年収は「約414万円」だそうです。
男女比、地域差、職種、正規・非正規によっても異なりますが、正規社員は平均約473万円ですが、非正規社員は約168万円となります。

10名以下の企業なら、男性は平均約416万円で、女性は約237万円。
5,000人以上の大きな企業なら男性は約661万円、女性は、約262万円となります。

会社の規模が大きくなれば年収は高くなり、女性の場合、非正規が多数含まれることも手伝い、男性に比べ年収が著しく低くなります。
(参考:民間給与の実態調査結果

「年収を上げたい」― 誰もがそう思うでしょう。年収を上げるは、どんなことをすればよいのか、どんなキャリアプランを考えるべきか?
ここでは、平均年収からキャリアプランを考える方法についてご紹介していきます。




1.目標とする対象を明らかにする

キャリアプランを考える上で、まずは考えなくてはならないのは、「人生を通して何がしたいのか?」「その暮らしを可能とするのはどのくらいの年収を得ていないとだめなのか?」です。
豊かな暮らしをするには、お金が必要ですが、だからと言ってお金が稼げればよいわけではありません。

たとえばまったく持てない、もしくは年齢的に応募ができない資格を必要とする職業(弁護士など)、両親と一緒にいる必要があるなど、地理的な条件なども関係するでしょう。まずはこうした条件を列挙して、その中から今のあなたが将来に向けて可能だと思われる仕事、業界、会社などを決めていきましょう。




2.自分の立ち位置を知る

自分が理想とする生活、条件などが明らかとなったら、今度は今現在自分が就いている仕事、業界は、それを実現可能とするものなのか、自己分析をしましょう。


今就いている職種は可能なのか?

最初に勤めた会社、職業。あなたは一生その仕事、会社に勤めたいのでしょうか。
あなたが理想とする生活、あなたが人生でありたい状態を実現とするには、経済的に可能な場所でしょうか。
まずそれを考えてみましょう。

DODA転職支援サービスのデータを元に行われた平均年収の調査結果によれば、平均年収が最も高い職業は、電子系(電気/電子/機械)で約515万円です。

もちろん平均年収が高いからといって、その職種を選ぶのが全てではありませんが、どういった職種が年収が高いのか、頭には入れておくといいでしょう。


同じ職種でも業界によって年収は異なる

加えて、さらに年収を上げたいと考えたとき、「業界を変える」という方法もあります。

同調査結果によれば、メディカル業界が最も平均年収が高く「約564万円」で、小売・外食業界は「約362万円」と、なんと約200万円の差があります。
同じ職種のまま、会社や企業を変えるだけでも年収は大きく変わりますので、転職して業界を変えることも手段のひとつです。


「MIIDAS」の年収診断が便利

miidas

また、業界や職種の平均年収や、自分自身の最適な年収を知りたいときには転職サービス「MIIDAS」が便利です。
転職サービス「MIIDAS」では、今までのキャリアや年齢などから、自分自身の理想年収を計算してくれます。

自分が今いる業界や職種の平均年収がどの程度なのか、自分の適性年収はいくらなのか詳しく知りたい際には、MIIDASを活用してみてくださいね。




3.年齢からキャリアを考える

年齢はどう努力しても変えられません。若いうちにできるだけ早く、ありたい自分をイメージできていることは、キャリア形成を楽にし、あなたが理想とする年収に近づけることを可能とします。

けれども、年齢が行き過ぎてしまったからと言って、後悔しても始まりません。
気づいた今が、「あなたが行動を起こすべき時」なのです。やり方を変えることで、近づけることもあると言えます。

さらに、リスクを伴いますが、年齢がある程度過ぎてしまった人の場合、副業や起業という選択もあります。
以前のように年齢と共に年収が上がることが難しくなっている昨今、こうした考え方も1つの手段でしょう。




4.自分の性格や性質を見極める

いろいろ業界や職種を分析し、自分が理想とする生活を送るためには、ある業界のある職種がいいとなったとしましょう。けれど行動を起こす前にもう1度、ほんとうにそれでいいのか、よく考えましょう。

また、目指す職種や業界についてよく知らない場合には、その業界や職種についている知人や友人、同じ会社にその部署があるなら、その部門の人にさりげなく聞いてみましょう。同じマーケティング職でも、医療業界と食品業界では雰囲気なども異なります。自分があっている場所なのか、もう一度しっかり考えてみましょう。




5.プランニングを行う

自分が目指すべき方向性が定まり、人としての自分もそれに向いているとわかったら、今度はそれを達成するべき方法について考えていきましょう。


  • 勤めながら必要な経験、スキルを磨いておく
  • 座学をもつ、資格を取る

既にその仕事に付いているなら、積極的にプロジェクトに参加したいと上司に意向を伝えたり、提案書を作って出してみたり、場合によっては、他部門の人のお手伝いをするのも手段のひとつです。
職場は給与を得ながら、必要なスキルや経験を得られる最大の場所です。いきなり転職してしまうのではなく、勤めながら獲得できる経験やスキルはないかを考え、積極的にチャレンジしてみましょう。

また、学校に通って必要なスキルを学んだり、資格を取るのは、自分の弱みを補強し、望む方向へと導く1つの方法です。




年収を上げる方法はいくらでもある

人生は一度きりです。しっかりプランを練って、自分がありたい方向へ目指していきましょう。
そして、所得が多いと言う理由で職業を選ぶのではなく、働いていて少しでも楽しい、と思える仕事に就くことも大事です。

そのなかで、少しでも年収が高いほうがいい場面は少なからずあるはずです。
やりたいことをやることと年収を上げることは両立させることができます。
これらのバランスを上手くとりながら、満足いく仕事探しを行ってくださいね。



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