入社した会社の業績は順調でしょうか?
勤務先の会社が倒産するようなことはあまり想像していないかもしれませんが、現実では何が起こるのかわかりません。
自分の会社が倒産してしまった時に備えて知っておくべき事、準備できる事について考えていきましょう。
失業給付はどのくらい入るのか?
会社の倒産によって離職した場合には自己都合の場合と違って3ヶ月の給付制限は適用されませんので、被保険者期間が6ヶ月以上あるなどの要件を満たすことにより失業給付をすぐに受け取ることができます。
その場合は離職理由を必ず倒産などの会社都合にしてもらった離職票を会社から発行してもらいハローワークに手続きに行くことになります。
給付基礎日数は30歳未満の場合、雇用保険の被保険者期間が1年以上5年未満で90日、5年位以上10年未満で120日です。
給付金額は過去12ヶ月の賃金から算出された賃金日額の5割から8割の金額になります。
会社都合で退職して失業給付をもらっても給付期間は3~4ヶ月で終了してしまうということを覚えておきましょう。
未払い賃金はどうなるのか?
会社が倒産ということは賃金が未払いになってしまう可能性もあるかもしれませんね。
この時の未払いの賃金の取り扱いはどうなるのでしょうか。
企業の倒産などに伴い未払いの賃金が生じてしまった場合には条件に適用すれば未払い賃金の8割を立て替え払いしてもらえる制度があります。
会社が急に倒産し、払ってもらえない賃金がある場合には最寄りの労働金監督署に相談してみましょう。
また、独立行政法人労働者健康福祉機構に専門の相談コーナーもありますのでぜひ参考にしてみて下さい。
自分は他社で通用するのか考える
倒産の予定がない会社であってもいつ整理解雇の対象となるかもわかりませんし、早期退職勧奨制度が実施されるケースも少なくありません。
そんな時に備えて自分がどんな会社に転職できるのか、自分の市場価値を知っておくことも重要です。
自分の職務経験やスキルからどんな規模のどんな会社でどのくらいの待遇で転職することができるのか、転職サイトを参考にしても良いですし、転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けるのも良いですね。
自分の客観的評価ではなかなか良いところへの転職が難しいようであれば、何らかの資格を取ることやこれから新しいスキルを身に付けていくことを意識することも大切です。
今の仕事に甘んじるのではなく、いざという時に自分は転職できるのかという可能性を模索してみて下さい。
スムーズに転職活動を行うために
これまで全く意識をしていなかったのに、急に転職活動を行うということになるととてもとまどってしまうかもしれませんね。
焦って自分の希望ではない職種や待遇の良くない会社に転職してしまうことがないように、ある程度情報を集めておきましょう。
すぐに転職の必要性がなくとも以下のようなことを意識しておくだけでいざという時にスムーズに転職活動が行えるのではないでしょうか。
- 会社を退職して行った人の転職先を知っておく
- 自分の経験職種ではどんな業界・職種に転職できるのか知っておく
- 自分の職種、経験年数での適正給与を知っておく
- 転職の際の譲れない条件(勤務場所や給与など)の優先順位を考えておく
- 新卒採用以上に転職の際の評価が厳しいこと知っておく
- 他の会社でも活躍できるようなスキルを身に付けておく
今の時代は何が起こるか分かりませんので、会社が倒産するという不測の事態にも対処できるように最低限の準備をしておきましょう。
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